著名人になりすましたニセの広告による投資詐欺が相次いでいますが、兵庫県では、今年3月までに、SNSを使った投資詐欺の被害額が去年の4倍となるおよそ16億7000万円に上っていることが分かりました。
兵庫県警は5月1日、今年1月から3月にかけて、SNSを使った投資詐欺が122件発生したと発表しました。
被害額はあわせておよそ16億7000万円に上り、この額は、去年の同じ時期と比べおよそ4倍ほどに急増しています。
今回の被害のうちおよそ3割は、ここ最近問題となっている著名人になりすましたSNSのニセ広告から詐欺被害にあったということです。
■「洗脳以外の何物でもない」と被害にあった人
関西テレビの取材に対し、SNSでの投資詐欺被害にあった人はだまされた状況について「洗脳以外の何物でもないって感じなんですけども、自分はコツコツ節約をして貯めたお金で出すのもしぶるようなタイプだったんですけれども、早く振り込まなきゃと。通勤中も仕事中も、どうやってお金を工面して振り込まなきゃいけないんだろうっていうような心理状態に追い込まれていった。老後のためにいろいろ工面してきたお金が全部飛んでしまったわけですから、もうショックです。1カ月ぐらい食事も喉に通らないような状況でした」と語っています。
兵庫県警は「詐欺で使われやすいLINEの設定を見直すなどして、詐欺にあわないよう注意してほしい」と呼びかけています。
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