小林製薬の紅こうじサプリメントによる健康被害問題で、大阪市は26日に開いた対策本部会議で、行政指導として、同社に製品を廃棄させることを決めた。対象は「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」など3製品で、同社が出荷せずに倉庫で保管していた製品を含めた約50万個。追加調査に備えたサンプルなどを除く約41万6000個を廃棄するよう指導する。
今年3月に健康被害が明らかになったサプリの原料から、青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」などが検出された。国による調査でプベルル酸が腎障害を起こすことが判明し、市は今年10月に食中毒に当たると判断していた。
市は今年3月、3製品について、小林製薬に対して、食品衛生法に基づく回収命令を出した。既に流通していた製品で、回収が見込める約19万1000個のうち、10月9日現在の進捗(しんちょく)率は約97%で、ほぼ頭打ちになっていた。【長沼辰哉、鈴木拓也】
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