警察庁は23日、繁華街の飲食店や風俗店の取り締まりを担当する全国の警察の保安部門の課長らを集めた会議を東京都内で開いた。支払い能力を超える売掛金(ツケ)を女性客に背負わせる悪質なホストクラブの問題などを話し合った。
保安部門に特化した全国会議は初めて。露木康浩長官はホストやスカウトの摘発だけではなく「収益の流れを追跡し、違法なビジネスモデルの解体、責任者らの取り締まりに努めてほしい」と訓示した。
警察庁によると、女性がスカウトらを介して借金返済のために働かされるのは、地方にある性風俗店のケースもあるという。問題の背後には「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の関与があるとみて、警察庁は会議で、都道府県警の枠を超えた取り締まりの強化を指示した。
政府は、来年1月に召集される通常国会に、悪質なホストクラブへの規制を強化する風営法の改正案を提出する方針。【山崎征克】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。