アフリカを中心としたフィールドワークと独自の文化理論で知られる文化人類学者で、文化勲章受章者の川田順造(かわだ・じゅんぞう)さんが20日午前8時43分、誤嚥性肺炎のため死去した。90歳。東京都出身。葬儀は近親者らで行う。喪主は妻待子(まちこ)さん。
東京大教養学部卒。埼玉大助教授などを経て、東京外国語大教授に就任した。1960年代からアフリカを現地調査。西アフリカの文字のない社会を分析した「無文字社会の歴史」を出版し、注目された。
フランス留学中は文化人類学の大家クロード・レビストロースさんに師事。代表作「悲しき熱帯」を邦訳した。(共同)
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