富山市の富山地方鉄道の線路上で昨年4月、作業員が電車と接触し死亡した事故があり、富山県警は、業務上過失致死の疑いで現場の見張り役など複数の同社社員を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

事故は昨年4月11日、同市水橋常願寺の富山地方鉄道越中荏原―越中三郷間の線路上で発生。線路の高さを調整する作業をしていた社員、清水健吾さん=当時(19)、同県滑川市栗山=が普通電車と接触し、その後死亡した。現場には電車の見張り役を含む6人がいた。

国土交通省北陸信越運輸局の調査では、①見張り役は作業をせずに監視に専念する②運転士から見えやすい位置に作業中であることを示す看板を立てる―などのルールが守られていなかったことが判明。同局は昨年6月、作業員に対する再教育などを求める改善指示を出した。

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