優れた防災教育を顕彰する「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催、都市再生機構協賛=の表彰式が21日、神戸市中央区の兵庫県公館であった。約200人が参加し、グランプリの宮城県岩沼市立玉浦小学校など10の学校や団体が活動内容を発表した。20回目となる今回は全国の108校・団体から応募があり、49校・団体が入賞した。
玉浦小がある岩沼市は東日本大震災で市域の半分が浸水し、死者180人、行方不明者1人、災害関連死6人の被害が出た。その経験を踏まえ、年間10回以上の避難訓練をし、姉妹都市の高知県南国市の小学校と防災の取り組みを紹介し合うなど意識を高めている。
斎藤元彦・兵庫県知事は「若い世代が防災を自分ごとと考えてもらうのが大事。受賞をきっかけにさらに地域や学校での防災活動を率先するリーダーになっていただきたい」とあいさつ。選考委員長の河田恵昭(よしあき)・人と防災未来センター長は「災害大国ではなく防災大国にならないといけない。一人一人が防災に関心を持って日常生活を送ることが、災害に強い国になる」と締めくくった。受賞校・団体の取り組みは後日、特集面で紹介し、ぼうさい甲子園特設サイトでも公開される。【前本麻有】
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