福岡・北九州市で中学生2人が殺傷された事件。
20日、容疑者の男が送検されました。
なぜ凶行に及んだのか、捜査の最大の焦点は「動機の解明」です。
FNNは、事件後に3日間出前を続けた業者を取材。
いつもと違う男の様子が見えてきました。
カメラを一瞬見て、視線をそらした男。
北九州市で、2人の中学生が殺傷された事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された平原政徳容疑者(43)です。
動機が明らかにならない中で取材を進めると、平原容疑者の家族関係に2024年、変化が生じていた可能性があることが分かりました。
14日夜、北九州市内にあるマクドナルドで中学3年の中島咲彩さんが刃物で刺され死亡。
一緒にいた男子中学生も重傷を負いました。
事件発生から5日たった19日、平原容疑者が男子生徒への殺人未遂容疑で逮捕されました。
現場となったマクドナルドから900メートルほどの場所にある一軒家に1人で住んでいた平原容疑者は、“騒音トラブル”を繰り返していたといいます。
近隣住民:
(Q.平原容疑者について)日頃から大声で怒鳴っている。カラオケをことしになって買って、大音量で歌っている。
また近隣住民は、容疑者の家族関係について次のように話します。
近隣住民:
(Q.平原容疑者について)とにかく汚い言葉。「きさま」とか「お前」とか。(Q.誰に汚い言葉を?)平原容疑者の奥さんに。おとなしそうな、いい奥さんだった。(Q.被害者と容疑者の子の年齢は近い?)同じくらいじゃないか。そこは定かではない。
近隣住民:
(Q.平原容疑者の家族関係について)子どもが出入りしていたような感じがする。(10代の)僕らぐらいの。最近はなかったけどちょっと前まで。
一軒家に妻と子どもと暮らしていたのでしょうか。
しかし、数カ月前に変化があったといいます。
容疑者を知る人は「怒鳴り声がなくなった。奥さんたちがどっかに行ったのか、前は生活感があったし。(Q.生活感がなくなった?)うん」と話します。
事件後に平原容疑者と会話したという男性は、「普通じゃない、一言もしゃべらないし。普通の人は何か返ってくる、返事とか。何もないからおかしい。『犯人なんじゃないか』と」当時の様子を語りました。
調べに対し、「確かにその行為をしました」などと供述し、容疑を認めている平原容疑者。
取り調べ中、警察官に対し激高することもあるということです。
事件直前の様子も明らかになってきました。
平原容疑者は、事件の15分ほど前に店舗の駐車場に黒のワンボックスカーで到着していたとみられています。
捜査関係者によりますと、事件の直前には同じ車両とみられる車が。現場周辺を周回している様子が防犯カメラに映っていたということです。
警察は、平原容疑者が事前に店内の様子を確認するなど、犯行の機会をうかがっていた可能性があるとみています。
また、ワンボックスカーからは複数の刃物が押収されていて、そのうちのいずれかが凶器の可能性があるとみて、鑑定を進めています。
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