北海道・知床半島沖で2022年、26人が死亡・行方不明となった観光船沈没事故で、乗客家族らが運航会社社長に対して「約15億円」の損害賠償を求めている裁判の初弁論が札幌地方裁判所で2025年3月13日に開かれることが分かりました。
2022年4月23日、知床半島沖で観光船「KAZU1」が沈没した事故では乗客・乗員計26人が死亡・行方不明となっています。
2年以上が経過した2024年7月、乗客14人の家族ら29人が運航会社と桂田精一社長に対して、計約15億円の損害賠償を求め提訴していました。
当時、弁護団は「いまだに誰も事件の責任を取っていない。ご家族はいまだに怒りに打ち震えている」とコメントしていました。
一方、被告側は11月29日付で答弁書を札幌地裁に提出。桂田社長個人の責任は「過失は認められない」と主張し請求棄却を求めています。
12月20日、弁護団が2025年3月13日に初弁論が開かれることを明らかにしました。初弁論では6家族による意見陳述が行われる予定だということです。
桂田精一社長をめぐっては事故当時、悪天候が予想される中で運航管理者としての適切な判断を怠ったことでKAZU1を沈没させ、乗員乗客を死亡させた業務上過失致死の罪に問われ10月9日に起訴されています。
また起訴された2日後の10月11日、桂田社長は保釈金1000万円を納付し保釈されました。
桂田社長は起訴内容を否認しているということです。
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