北九州市のファストフード店で14日、中学生の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡した事件で、警察は19日午前、北九州市に住む43歳の無職の男を逮捕しました。

福岡県警の捜査本部は19日正午から会見を開き、逮捕に至った経緯などについて説明しました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、北九州市小倉南区の無職、平原政徳容疑者(43)です。

平原容疑者の身柄は19日午前、捜査本部が置かれている小倉南警察署に入りました。

捜査本部によりますと平原容疑者は14日夜、北九州市小倉南区徳力のマクドナルドで中学3年の男子生徒(15)を殺害しようと刃物のようなもので腰を刺し、大けがをさせた疑いです。

この事件では店を訪れていた男子生徒と中島咲彩さんの2人が刺され、中島さんはその後死亡しました。

逮捕を受けて19日正午から捜査本部が置かれている小倉南警察署の持丸宗徳署長と県警捜査一課の橋本浩輔課長が会見に臨みました。

平原容疑者は調べに対し「確かにその行為をしました」と容疑を認めていますが、動機については詳しい供述をしていないということです。

容疑者の自宅から事件現場の店舗は直線距離で約1キロ離れていて、容疑者は車で現場に訪れ、車で逃走したとみられるということです。

男子生徒と面識はないとみられています。

会見で橋本課長は、防犯カメラ映像と市民から寄せられたドライブレコーダー映像百数十件が逮捕の決め手になったと明かし「まだ15歳の将来ある中学生を殺傷に巻き込んだのは許しがたい。卑劣極まりない。不眠不休で必ず捕まえる意気込みでやってきた」と語りました。

中島さんが死亡した事件についても橋本課長は「中島さんの事件についてはまだ聞いていないが、連続殺傷事件なので再逮捕する。間違いなく関与していると思う」と力を込めました。

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