新アリーナのイメージ図=愛知県豊橋市提供

 愛知県豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)建設問題で、計画に反対する市民有志と市議らが18日、事業継続の賛否を問う住民投票の実施を目指すことを明らかにした。市議会最終日の20日の本会議に議員提案で住民投票条例案を提出する方針。仮に否決された場合は、条例制定を直接請求するための署名集めを始めることも視野に入れているという。

 この問題では、長坂尚登市長が選挙公約通りに事業中止の手続きを進めているのに対し、別の市民グループが事業継続を求める請願書を市議会に提出し、20日に採択される見通しとなっている。

 市民有志は、こうした動きへの対抗軸として新たな市民グループ「豊橋公園の緑を守る会(仮称)」を設立すると表明。同席した「新しい豊橋」、共産の両会派の議員を中心に条例制定を議員提案する方針も示された。制定から投票まで、集会などで計画の内容を市民に詳しく説明できる期間も設けるという。

 同会の藤田茂樹共同代表はこの問題を巡る市政の混乱に触れ、「この計画について市民に一定の説明をする機会が必要で、その方法として住民投票を実施したい」と話した。【永海俊】

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