寒冷地域で灯油の需要が高まる中、値上げが迫っている。長野県飯山市では、灯油の値上げ前に駆け込み注文が相次いでおり、住民からは家計への影響を懸念する声が上がっている。政府の補助金縮小に伴い、市内のガソリンスタンドでは1リットルあたり3円の値上げを予定しており、寒さだけでなく家計にも厳しい冬となりそうだ。
「値上げ前」に駆け込み注文
冬本番を迎えた長野県飯山市では、ガソリンスタンドに灯油の配達依頼が多く寄せられている。
ある90代男性は、「値上がると大変なことになる」と語り、値上げ前の駆け込み注文をした。
政府の補助金が1リットルあたり5円縮小され、市内のガソリンスタンドも12月19日から1リットルあたり3円の値上げを予定している。
この記事の画像(4枚)従業員は、「これから一番使う時だから」と話し、値上げのお知らせを張り出したことで駆け込みの連絡が増えると予想している。
別の80代男性も、「この暮れに出費を抑えたいと」と値上げ前に430リットルを購入した。12月19日以降の配達なら、約1300円余分にかかっていたことになる。
「命の綱」灯油の値上げに懸念
住民からは、家計への影響を懸念する声が聞かれた。
80代男性は、「この地域に暮らしている人は、(灯油は)命の綱みたいなものですからね。なかなか倹約できないですよね。家計に響くのではないかと」と話す。
80代女性も、「(冬の値上がりは)厳しいですね。値上がりしても、寒いところにはいられないからお願いして入れてもらうと思う」と話した。
補助金は1月もさらに縮小される予定で、寒さだけでなく家計にも厳しい冬となりそうだ。
90代男性は、「節約するとすれば、この部屋で使っているときは、他を消しましょう、止めましょうと。かなわないですよね、早く何とか落ち着いてほしいですよね」と、節約の難しさを訴えた。
(長野放送)
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