福岡県北九州市で中学生2人が殺傷された事件からまもなく丸3日。

いまだ犯人逮捕に至らない中、被害生徒が通っていた中学校では17日、厳戒態勢で授業が再開されました。

北九州市小倉南区のマクドナルドの店舗内で14日夜、中学3年の中島咲彩さん(15)と男子生徒(15)が男に次々と刺され、中島さんが死亡した事件。

◆記者リポート
「中島咲彩さんが通っていた中学校では登校が再開されましたが、福岡県警のヘリコプターが上空を旋回しています」

警察が厳戒態勢を敷く中、被害生徒が通っていた中学校では17日に授業が再開されました。

生徒たちの多くが保護者の車で登校し、学校の周辺には長い車の列ができました。

◆保護者
「娘は小学校からの同級生だったので、本人もショックを受けていて『登校したくない』と言っていた。『咲彩ちゃんはみんなに分け隔てなく優しくしてくれる子だったのに』と言って『なんで咲彩じゃないとだめだったのか』と家で泣いていた」

北九州市教育委員会によりますと事件を受けて市内の学校では16日に約4200人が、17日も約2100人が登校を控えました。

いまだ犯人が逮捕されない中、地域では不安が広がっています。

◆記者リポート
「事件発生から3日目の朝、(現場の)店はドライブスルーのみ営業、現在もブラインドは降ろされたままです」

店内に入り、レジに並ぶ2人を刺して逃走した犯人の男。

警察は捜査員90人以上の体制で防犯カメラの捜査などを行い男の行方を追っていますが、有力な手がかりは得られていません。

また、犯人の男が黄色いサンダルのようなものを履いていて軽装だったことなどから、警察は土地勘のある人物の可能性もあるとみて捜査しています。

一方、17日午前11時からは、亡くなった女子生徒の告別式が営まれました。

多くの親族や同級生らが女子生徒との最後の別れを惜しみました。

未来ある若い命を奪った犯人。

事件との関連は不明ですが、現場近くの公園では不審な人物が目撃されていました。

■公園に不審な男女の姿 ベンチには包丁が

◆不審な男女を目撃した少女
「男性と女性がベンチに座って、その横に包丁が丸ごと置いてあって、その横に包丁のカバーを置いていた」

少女がベンチに座る男女を目撃したのは、事件当日の午後1時から午後3時の間。

男性の年齢は30代から40代で、女性は50代くらいだったといいます。

Q.2人はどういうことをしていましたか?
「話し合いをしていました」

Q.普段見たことは?
「ありません」

Q.見てどう思った?
「怖かった。逃げた」

少女からこの男女の話を聞いた母親は警察に情報提供しました。

警察はこうした不審人物の目撃情報を複数確認していて、情報の精査を進めています。

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