広大な釧路湿原が一望できる細岡展望台に夕暮れ時に立つと、湿原内を蛇行して流れる釧路川が夕空を映して輝いていた=北海道釧路町で2024年12月12日午後3時42分、貝塚太一撮影

 釧路湿原を眼下に見下ろすことができる釧路町の細岡展望台。夕暮れ時に訪れると、広大な原野に光る場所が点在していた。正体は釧路川。沼や池ではなく湿原内を蛇行する川面が夕焼けの空を映し、日暮れ後も輝いていた。

 釧路川は弟子屈町の屈斜路湖を源とする。高低差が少なく、標茶町、釧路町、釧路市をゆったりと流れて太平洋に注ぎ込む。

 展望台からは、北の雄阿寒岳(標高1370メートル)から南の釧路市街地まで壮大な光景が望める。厳冬の風が吹く中、眼下の湿原を見つめても生き物の姿は見えない。ただ刻一刻と色を変えていく川面の光に、悠久の時を感じた。【写真・文 貝塚太一】

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