2000年12月に世田谷区の宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件の解決を願う集会が14日、JA東京中央千歳支店(同区粕谷3)で開かれた。事件は30日で発生から24年を迎える。
集会の冒頭で地域住民ら約70人が黙とうをささげ、海外で活用されているDNA型鑑定を用いた最新の捜査手法について学んだ。
米国ではDNAによって作成した似顔絵を公開し、未解決事件の犯人が検挙されたケースがあるという。殺人事件の遺族でつくる「宙(そら)の会」特別参与で元成城署長の土田猛さん(77)は「DNA捜査に関する法整備を進め、捜査を前に進めてほしい」と訴えた。
宮沢みきおさんの母節子さん(93)は、高齢などを理由に集会への参加を断念した。「日々、一日も早い事件の解決を願っております。(DNAに関する)技術は私たちにとって希望の光です。一刻も早く導入され、解決につながることを強く望んでいます」とのコメントを寄せた。
成城署はこの日、現場近くの小田急線成城学園前駅でビラを配って情報提供を呼びかけた。須山浩道署長は「犯人を必ず検挙するという強い信念で捜査を続けていく」と話した。情報提供は成城署捜査本部(03・3482・0110)へ。【岩崎歩、菅健吾】
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