広島市西区

 野村証券広島支店で勤務していた社員が、顧客に対する強盗殺人未遂と放火の罪で起訴された事件で、被害者の80代夫婦が13日、弁護士を通じて「恐怖が思い返されて憔悴(しょうすい)し、眠れない夜が続いている」とのコメントを発表した。

 起訴状などによると、被告は今年7月、広島市西区の被害者宅で薬物を飲ませて昏睡(こんすい)状態にし、現金約1787万円を奪い、寝室に火を付けて殺害しようとしたとしている。2人とも逃げてけがはなかったが「平穏な生活を失い、今後どうしていいか考えられない状態」と明かし、被告には「憤りと許せない気持ちしかない。事実を正直に認めたうえで、犯行の重さを自覚していただきたい」とした。【井村陸】

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