2024年8月に記録的大雨により被害が相次いだ岩手県盛岡市で、12月13日、当時の市の対応を検証する会議が開かれました。
市は課題があった避難情報の発信について事前に対象地区をリスト化するなどの方針を示しました。

13日の会議は市が行った災害対応の検証について大学教授などから意見を聞く目的で開かれました。

県内に線状降水帯が発生した8月27日の大雨では、盛岡市で住宅の浸水が相次いだほか孤立地域も発生しました。

当時の市の対応を巡っては市民の電話対応に追われ避難情報の発表などに遅れが出たこと、避難指示を発信する際に対象地区に表記漏れがあったことなどが課題となっていました。

これを受け市では13日、線状降水帯発生情報などが発表されたら速やかに災害対策本部を設置すること、市役所本庁舎に被害が出るおそれがある場合は別の場所に本部を設置できるよう検討を進めること、事前に河川ごとに避難情報の対象地区をリスト化することなどの対応方針を示しました。

また氾濫しながら避難情報を出せなかった米内川については、氾濫危険水位などの設定に向け準備が進んでいることも報告されました。

出席者からは避難情報をいかに市民の行動につなげるか考えることが大事との意見が出されました。

盛岡市 吉田尚邦危機管理統括監
「今後線状降水帯など色々な気象条件に対応できるような、いかに被害を少なくするかを前提に考えていかなきゃいけない」

市では有識者の意見を踏まえたうえで今後具体的な対応を進めることにしています。

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