去年4月、仙台市宮城野区で赤信号を無視し死亡事故を起こしたとして危険運転致死などの罪に問われている男に判決です。仙台地方裁判所は「赤信号に従う意思がなかった」として危険運転の罪が成立すると判断し、懲役12年の判決を言い渡しました。

茨城県の無職・本宮龍希被告(25)は去年4月24日未明、宮城野区岩切で乗用車を運転中、赤信号をことさらに無視した上、時速96キロないし100キロで交差点に進入し左から来た車と衝突して、当時61歳の男性を死亡させた罪などに問われていました。

裁判では危険運転致死罪にあたるかどうかが争点となりました。検察が「信号が赤になってから13秒あり、信号に従うつもりはなかった」とし、懲役15年を求刑したのに対し、弁護側は「パトカーが追いかけていないか後ろを確認していて、信号に気付くのが遅れた」と主張していました。

13日に行われた判決公判で仙台地裁の須田雄一裁判長は「本宮被告は遅くとも事故があった交差点の一つ前の交差点で赤信号を認識していた」と指摘。その上で「
一つ前の交差点から約5秒間減速することなく、時速96キロないし100キロという高速度で進行していて、およそ赤信号に従う意思がなかった」とし、今回の事故はことさらに赤信号を無視したと認め、危険運転致死の罪が成立すると判断しました。そして、「事故を発生させる危険が極めて高い犯行態様で、警察の追跡から逃れたいなどという身勝手な動機」として、懲役12年の判決を言い渡しました。

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