平和な年末と新年を願い、沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で11日、沖縄平和祈念像の「浄(きよ)め」が行われた。バスガイドや職場体験で訪問した中学生など約20人が高さ約12メートル、横幅約8メートルの像のほこりを払い、布で拭き上げた。

 「浄め」は1978年の開堂以来、慰霊の日と年末に合わせて年に2回行われる恒例行事。

 東陽バスのバスガイドの与那嶺めぐみさん(54)=南風原町=は「来年は戦後80年だが、世界各地で戦争は起きている。平和実現のために人は優しい心を持つ必要があるが、自分はことし1年人に優しくできただろうか」と自らに問いかけた。

 おきなわ工芸の杜で金細工(くがにぜーく)の研修を受けている金城幸(さち)さん(41)=那覇市=は、初めての参加。「巨大な像で、制作した故山田真山さんが込めた平和への思いを感じる」と圧倒されていた。(南部報道部・国吉聡志)

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