師走の列島に襲来した最強寒波。
豪雪地帯として知られる青森県の酸ヶ湯は激しい吹雪に見舞われました。
温泉旅館の屋根には大量の雪が積もり、スタッフが雪下ろし作業に追われていました。
奈良から来た観光客は「すごいですね、奈良県は全然雪が降らないので、びっくりしてます。（Q.温泉には入った？）もう何回も入りました。めっちゃいい風呂です」と話しました。
11日、酸ヶ湯で観測された積雪は138cm。
今シーズン全国で最も多くなっています。
一方、激しい吹雪で前が見えない状態となっていたのは北海道・旭川市。
バス停の前には1メートルほどの雪が積もり、看板は見えなくなっていました。
日本海側では、週末にかけて「10年に一度の大雪」となる可能性があり警戒感が高まっています。
「イット!」取材班は、全国でも屈指の豪雪地帯である長野県北部の野沢温泉村へと向かいました。
野沢温泉スキー場のゲレンデは、世界でも珍しい上質なパウダースノーを求めて訪れた多くの外国人観光客でにぎわっていました。
近年は雪が降らないアジア諸国からのスキー客が急増しているといいます。
シンガポールから来た人は「シンガポールは一年中暑いわ」「常夏だね」と話しました。
オーストラリア人家族も初めて見る雪に大興奮です。
シンガポールから来た人は「とても素晴らしい。この場所が大好きだよ」と話しました。
スキー場として雪は歓迎すべきものですが、週末にかけて予想される大雪には心配の声が上がっています。
（株）野沢温泉・片桐幹雄社長：
雪がないことが心配だが、降りすぎると交通がまひを起こしたり、村内の雪の障害が出たりする。
村の中心である温泉街に行ってみると、至る所に外国人観光客がいて、海外に来たのかと思うほど。
そんな温泉街に午後3時ごろ、静かに雪が降り始めました。
その影響もあってか観光客は見られません。
外国人観光客は、どこへ行ってしまったのでしょうか。
その姿があったのは、温泉街にある「そば店」。
冷めた体を温かいそばで温めていました。
さらに別の飲食店にも、ぬくもりを求めて多くの外国人観光客が訪れていました。
イギリスから来た人は「しょうゆラーメンを食べた。素晴らしいね」と話しました。
大雪が予想される週末に出かける際は、最新の情報に注意する必要がありそうです。
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