ノーベル平和賞授賞式の中継を見守る被爆者や若者たち=東京都武蔵野市で2024年12月10日午後9時20分、竹内麻子撮影

 東京都内では10日夜、ノーベル平和賞の授賞式に合わせてパブリックビューイングが開かれた。核兵器廃絶に向けて活動する一般社団法人「かたわら」が呼びかけ、東京YWCA武蔵野センターが主催した。

 武蔵野市にあるセンターには被爆者や若者ら約15人が集まり、中継映像を見守った。日本被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さんが会場に入る姿が映ると拍手が起こった。

 広島で被爆した武蔵野市原爆被爆者の会の木岡紀久代会長(84)は「先輩たちが活躍して今回の受賞となった。うれしくてうれしくてたまらない」と喜んだ。かたわら代表理事の高橋悠太さん(24)は「歴史的な瞬間を見届けて国内でも核兵器廃絶の機運が高まってほしい。(田中さんの演説は)人類全体へ警鐘を鳴らすメッセージとなるはずだ」と期待を寄せた。【竹内麻子】

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