部下の女性に性的暴行を加えた罪に問われている元大阪地検検事正の北川健太郎被告(65)が、起訴内容について一転して無罪を主張することが弁護人への取材で明らかになった。10月に大阪地裁であった初公判で「争うことはしません」と述べ、女性に謝罪していた。
「私をどこまで愚弄(ぐろう)するのか」。北川被告が無罪主張に転じたことを受け、被害女性がコメントを発表した。
女性は「検察のトップにいた人が被害者の苦しみを想像せず、真に罪を償おうと思うことがなかった」と指摘。「被害者として悲しく、検事としても情けない」と述べた。
初公判で反省し、謝罪すると述べた被告。女性は「保釈を得るための芝居だったのか」と投げかけ、「自己保身故に再び否認に転じた」と推し量った。最後に「真実は一つ。司法の正義を信じます」と締めくくった。【木島諒子】
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