飲食店などを経営する男性の遺体が損壊されたうえ遺棄された事件で、警察は12月7日に静岡市葵区の会社役員の男(31)と静岡市葵区の飲食店店長の男(27)など3人を逮捕しました。

3人が逮捕された今回の事件について時系列で見ていきます。

5月20日頃、被害者の男性を知る人が「最後に会った」と話しています。

そして、6月から10月までの間に逮捕された3人が男性の遺体を損壊・遺棄した疑いが持たれています。
      
10月2日の午前9時半頃、男性の母親から連絡が寄せられると警察の表立った捜査が一気に進み、事態は大きく動きました。

改めて、男性を知る人の声です。 

男性を知る人:
5月後半、最後に(男性に)あいさつして彼は「京都行ってきます」と。それから10月1日まで洗濯物が干しっぱなしで、みんな「干しっぱなしだね」と言っていた。
10月2日になったら洗濯物なくなったので「帰って来たんだ よかったね」と思ったら
2日に洗濯物がなくなったとたん警察がいっぱい来てびっくりしている。午前11時半いや10時半頃にパトカーと交番の警察官が来て、夕方になったら刑事が来て。10月3日になったら、もういっぱい鑑識とかが来た

ここからは、社会部の村田記者とお伝えしていきます。

-経緯の中で注目している点は?

村田彬 記者:
10月2日、警察の動き出しです。行方不明者についての通報や届け出は高齢者や年少者など、かなりの数が警察に出されます。そうした中、今回のケースでは多くの捜査員が一気に動き出しました。それだけ事件性が高いと判断されたといえます

-事件性が高いと判断されたのはなぜ?

村田彬 記者:
店舗からの通報もその1つと考えられます。県中部地区にある店から「車内清掃を頼まれた車に不審な点がある」と連絡があり、警察は10月3日までに、この車を押収しています。 車の名義人は会社役員の男ですが被害男性が日常的に使っていました。警察はこの車のカーナビのGPSを解析し、遺体を発見しています

続いて4人の関係性を見ていきます。

まずは、被害者の男性と会社役員の男(31)の男です。

関係者によると2人は同級生で、静岡市内などで共に飲食店やバーを経営していました。

次に飲食店店長の男(27)は、会社役員の男(31)が経営する飲食店で店長を務めていました。男性とも仕事でのつながりがあります。

そして、19歳のアルバイト店員の女は当時この3人が関係する会社で働いていました。

村田彬 記者:
関係者によりますと、被害者の男性は「仕事で会社役員の男に指示を出す機会が多くなり、関係に悩んでいる」と周囲にもらしていました。

また、男性から見て飲食店店長の男は「舎弟のような存在」で、店長の男が男性の自宅を訪れる姿が何度も目撃されていました

-今後の捜査のポイントは?

村田彬 記者:
遺体が損壊・遺棄されたのは6月から10月までの間です。警察はこの間の男性の足取り、携帯電話の履歴、お金の流れなどについて調べています。

また、3人の行動や供述から犯行の裏付けを進めています捜査は殺人容疑も視野に進められていて、全容解明が待たれます。

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