2013年にロシアのプーチン大統領から贈られ、秋田県の佐竹敬久知事が飼っていたシベリア猫「ミール」(雄、12歳10カ月)が3日に死んだ。佐竹知事は9日、県庁で臨時の記者会見を開き、「6月ごろから体調を崩し、通院治療を続けていた。最後は私や家族、猫たちに見守られながら静かに旅立っていった」と語った。
国は県を通じて12年7月、東日本大震災への支援のお礼に雌の秋田犬「ゆめ」をプーチン氏に贈った。その返礼として県に届けられたのがミールだ。佐竹氏が飼うことになり、ロシア語で「平和」を意味する名前を付けた。
佐竹氏はミールについて「出生地のロシアの大自然を重ね合わせるようにおっとりとして非常に優しい大柄な猫。他の猫たちと仲良く暮らしていた」とし、「我が家はミール君を中心に回っていた。家の中に穴が開いたようで、家族も大変寂しい思いをしている。他の猫たちも寂しそうだ」と説明した。5日に火葬し、葬式を挙げたという。
愛猫家の佐竹氏は一時、ミールを含めて8匹の猫を飼育していたが、今は3匹になった。「天国でみんなで仲良く遊んでほしい」と、ミールに言葉を贈った。
県は猫の日の2月22日にミールの近況を知らせる動画を発信してきた。佐竹氏は「全国の方々からも励ましの言葉をいただいている。感謝申し上げたい」と語った。【高橋宗男】
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