単発アルバイトのマッチングサービスを提供するアプリ運営事業者「タイミー」は6日、闇バイトの求人掲載を防止する対策を公表した。同社を巡っては、ネット交流サービス(SNS)上で、闇バイトと疑われる求人がスクリーンショットで拡散され、対応を検討していた。
9月時点で同社のサービスを導入している企業は13万6000社、働き手は900万人に上る。同社は再発防止策として、事業者の実態調査を改めて実施し、確認が取れない事業者の求人掲載を中止する。同社のサービスを新たに導入する事業者に対しては、印鑑証明書など公的書類の提出を求める。求人掲載に当たり、求人原稿を随時チェックできる体制を築く。
働き手保護の観点から、これまで事業者は電話番号を含む情報が事前に入手できたが、今後は勤務直前まで開示されない仕組みとする。働き手が求人に申し込んだ後に利用が可能になる事業者と働き手のメッセージ機能の中に通報機能を設けた。
小川嶺社長は「捜査当局ではないので掲載されていた求人が闇バイトと断定することは難しい。その上で、不適切であると疑われる案件について掲載されたことは事実。大変重く受け止めている」と対策を公表した理由を述べた。【堀菜菜子】
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