群馬県桐生市は生活保護費の運用について県の特別監査で是正勧告指導されたのを受け、県に報告した改善状況をホームページで公表した。今後は毎月末、県への報告とともに改善状況を公表する予定。
市の生活保護費の運用に対し、県は6回にわたる特別監査を踏まえ、6月に是正勧告指導。過度な分割支給や第三者による金銭管理の記録を改善すべき事項として挙げていた。
今回、ホームページに掲載したのは10月末までの改善状況。9、10月には「面接相談」と「(生活保護)廃止ケース」を重点項目とし、福祉課保護係の事務研究会で改善状況を確認したという。
「面接相談」は「申請に条件があると指摘されるような制度説明や助言など、申請権の侵害が疑われるような行為は厳に慎む」ことなどが適切にできているかを確認。「廃止ケース」は「(廃止後に)急迫した状況に陥らないよう再来所、再相談について助言する」ことなどを確認した。
このほか、11月中に厚生労働省の生活保護面接相談業務の研修用DVDを、生活保護業務の関係職員で視聴。12月中に生活保護支給マニュアルを作成する予定だ。【遠山和彦】
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