那覇市内の小中学校で2023年度、児童生徒の教師に対する暴力が45件、生徒間暴力が317件発生し、統計が確認できる過去5年間でいずれも最多だったことが4日、分かった。私立を含めた県全体の小中高校でも暴力行為の件数(対教師、生徒間、対人、器物損壊)が前年度比117件増の3100件となり、過去最多となった。
市教育委員会によると、対教師暴力は前年度比6件増の45件(小学校37件、中学校8件)、生徒間暴力は56件増の317件(小学校230件、中学校87件)。不登校も248件増の1551件(小学校657件、中学校894件)で過去最多だった。
暴力行為は小学校低学年の割合が高く、児童が暴れた際に制止しようとして手が当たるなどのケースが多いという。市教委は「各学校ごとに異なる事情を考慮し、地域や保護者などと連携を取りながら対応していきたい」と話した。
不登校対策としては、個別や小集団で支援を行うほか、教職員の研修会の充実に努めているという。文部科学省が実施する児童生徒の問題行動・不登校調査から集計した。(社会部・玉城日向子、新垣亮)
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