岩手県一関市の公共工事を巡る官製談合事件で現職の市の職員と業者側合わせて3人に盛岡地方裁判所は12月3日執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは一関市都市整備課課長補佐の金今進被告(61)と一関市に本社があるフジテック岩手の元代表取締役・千葉登美夫被告(72)それに元取締役の千葉里美被告(47)です。

判決によりますと金今被告は2022年度から2023年度にかけて市が発注した工事3件の入札情報を業者に漏らし千葉被告らは情報をもとにこのうち2件の工事を不正に落札しました。

3日の判決公判で中島真一郎裁判長は3人に対し「公共工事入札の自由な競争を阻害し公正さをゆがめる悪質な犯行だ」と指摘。

一方で「被告人らが事実を認め反省の態度を示している」などとして金今被告に懲役1年6カ月・千葉登美夫被告に懲役10カ月・里美被告に懲役1年の判決を告げ全員に3年の執行猶予を言い渡しました。

職員の有罪判決を受け一関市の佐藤善仁市長は「信頼を損なう結果となりお詫び申し上げます。信頼回復に向け全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

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