東京電力は、福島第一原子力発電所で今後10年程度に発生する「ガレキ等の固体廃棄物」の予測について、固体廃棄物貯蔵庫で保管する「減容後のガレキ等」が前年の予測よりも増えたと公表した。
2036年3月の時点で「減容後」の廃棄物は28.6万立方メートルで、1年前に予測していた「2035年3月時点」よりも1000立方メートルほど多い。
東京電力はこの理由について「放射線量が高かったり、アスベストなどが含まれているなどして減容化できないごみが多く発生するため」としている。
一方、これらのごみを熱で溶かして量を減らすための「溶融炉」の建設を計画していて、2029年度から2031年度頃の竣工を予定している。この溶融炉が完成すれば、ごみの量を減らすことにつながるという。
東京電力は福島第一原発の中長期ロードマップで「2028年度までに固体廃棄物の屋外保管を解消する(汚染水の処理過程で発生した高線量物質や再利用対象の廃棄物を除く)」としている。
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