59歳の誕生日を前に記者会見に臨まれた秋篠宮さま=東京・元赤坂の赤坂東邸で2024年11月25日午前11時40分(代表撮影)
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 秋篠宮さまは30日、59歳の誕生日を迎えられた。誕生日に先立ち、赤坂御用地(東京都港区)の赤坂東邸で宮内記者会との記者会見に臨んだ。国会で各党派協議が続く皇族数の確保策については「皇室の制度に関わることでお話しすることは控える」とした上で、「該当する皇族は生身の人間なので、宮内庁のしかるべき人たちは、その人(皇族)たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある」と述べた。

 衆参議長は9月に皇族数の確保策に関して、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案が「喫緊の課題として認める方向で(各党派の)おおむね共通認識が得られた」とする中間報告をまとめた。憲法は天皇が「国政に関する権能を有しない」と規定しており、皇族も政治的な発言を控えている。秋篠宮さまは中間報告への賛否には言及せず、対象となる次女佳子さま(29)ら未婚の女性皇族5人の考えを理解する必要性を示した。秋篠宮さまが佳子さまと、この話題について「話し合いをしていることはありません」とも述べた。

 会見では、9月に18歳の成年となった長男悠仁さまとの思い出も語った。悠仁さまが小学生の時、緊急時に備えて保護者が学校から児童を引き取る訓練があった。一緒に歩いて帰る途中で秋篠宮さまが道に迷うと、悠仁さまが手を引いて道案内してくれたといい「その時に随分成長したことを感じました。それが一番強い思い出です」と懐かしそうに話した。悠仁さまは昆虫や自然環境などの「自然誌」が学べる大学への進学を目指しており、最近の様子について「多くの高校3年生と同じように毎日を忙しく過ごしています。進路については、もちろん話し合うことはあります」と説明した。

 また、この1年で最も印象に残った出来事として能登半島地震を挙げ、9月に同じ地域が豪雨に見舞われたことから「二重の災害になりました。速やかな復旧を心から願っております」と話した。【高島博之】

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