写真はイメージ=ゲッティ

 帝国データバンクは29日、12月から値上げとなる飲食料品は加工食品を中心に109品目になると発表した。2024年通年では計1万2520品目の値上げとなり、過去3年間で最も少ない水準となる。

 ただし、来月以降はパンや酒類などの値上げが相次ぐ見通しで、同社は「25年の値上げペースは24年を上回る可能性がある」とみている。

 12月の値上げはコメ価格の高騰を受け、パックご飯を中心とした「加工食品」が91品目と最も多い。「菓子」が11品目、「調味料」は7品目となる。

 一方、25年1~4月に値上げを予定しているのは累計3933品目。1月に一斉値上げがある「パン製品」だけで1227品目にのぼる。4月に缶ビールなどの値上げを控える「酒類・飲料」も1251品目、冷凍食品や餅製品など「加工食品」が1040品目――となっている。

 25年も今年同様、原材料費の高騰が最大の値上げ要因となっている。トラックドライバーの働き方改革に伴う物流費の上昇や、最低賃金引き上げなどによる人件費の上昇を値上げ要因に挙げる声も目立つ。【嶋田夕子】

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