性と健康に関する正しい知識の普及を目指す、「プレコンセプションケア」について、初めての検討会が開かれました。

「プレコンセプションケア」とは男女ともに性や妊娠・出産に関する正しい知識を身に付け、健康管理を行うよう促す取り組みです。

政府はこの取り組みについて、5カ年戦略を策定した上で着実に推進することを重要課題と位置付けていますが、民間企業の調査では約9割がプレコンセプションケアについて「分からない」「知らない」と回答するなど、浸透しているとは言えない状況です。

三原じゅん子こども政策担当相:
(若い世代からは)「知っていて選ばないことと、知らないで選べないということは違うんだ」と。キャリアだけではなく、結婚や妊娠・出産・子育ての情報も知ってもらうことが本当に大切だという意見もありました。そうした若い世代の状況や意見も踏まえると、このプレコンセプションケアについて、正しい知識の普及をしっかりと進めていく必要があるという認識を、本当に新たにしたところであります。

こども家庭庁は28日、年齢と妊娠の関係や生理の悩み、若い世代の痩せの問題から卵子凍結まで、幅広い性や妊娠に関する情報について正しい知識をもってもらうため、情報提供や相談支援の在り方を考える検討会の初会合を開きました。

検討会では、20代の女性からは、「『プレコンセプションケア』という言葉すら知らなかった。妊娠については話す機会も実感もない」といった声が聞かれたほか、パートナーが妊娠中の20代の男性は、「(妊娠中に望ましい食事など)情報があふれている中で、正しい情報を見極める事に苦労した」という声が聞かれました。

また、委員からは、「知ろうとしない人でも知識を得られるシステムを作ることが重要」といった意見が出ました。

こども家庭庁は当事者の意見などを踏まえた上で、2025年春ごろまでに今後5年間に行う施策の方針をとりまとめたい考えです。

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