年末年始は、飲酒の機会が増える時期でもある。ただ絶対にしてはいけないのが車・自転車の飲酒運転だ。福島県会津若松市の自動車学校では、酒酔い状態で運転をする体験会が開かれた。

<全国ワースト3位の福島県>
2023年一年間の人身事故に占める飲酒運転の割合が全国ワースト3位になった福島県。2024年も10月末までに飲酒運転による事故が36件発生している。
会津若松市の扇町自動車学校に集まった人が着けていたのが、酒に酔った状態の視界を疑似体験するゴーグルだ。このゴーグルをつけると、まわりがぼやけて見える。

<参加者「怖い」「大丈夫なの?」>
参加者は酒酔い状態を疑似体験するゴーグルをつけて、自動車学校の教習コースを運転する。ゴーグル装着しただけでも…「あ、ふらふらする」との声が聞かれた。
実際に運転した人は「目つぶっているわけじゃないが、かすかに見える視野の中で運転するというのは本当に怖い」「ここは安全だって分かっていても、どこ走っているの?大丈夫なの?という感じで心配だったので飲酒運転は絶対ダメ」と話す。
取材した記者も特殊なゴーグルを着用し、白線の上を歩こうとするが足元がふらつき上手く歩けない。この状態で車を運転し、S 字クランクを走ろうとするが上手くハンドルが切れずに脱輪してしまった。

<飲酒運転には重い刑事罰>
呼気に基準値を超えるアルコール濃度が含まれている酒気帯び運転(※3年以下の懲役または50万円以下の罰金)、アルコールの影響で正常な運転ができないおそれがある酒酔い運転(※5年以下の懲役または100万円以下の罰金)と、それぞれ重い刑事罰が科せられる。
会津若松警察署の渡辺貴智交通一課長は「飲み会に行ったら車を運転しない・車をもちこまないというようなことも、自分で防衛策として考えていただきたい」と話す。
死亡事故につながる危険性が高い飲酒運転は、自分だけでなく、まわりの人を巻き込み傷つける犯罪だ。

少しの飲酒だから大丈夫「だろう」、時間が経ったからお酒が抜けた「はず」など、根拠のない誤った判断をなくし「飲んだら乗らない、乗るなら飲まない。」を徹底してほしい。

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