北海道千歳市の商業施設「ショッピングモール・レラ」などで飲食店を手がけていた札幌市の「コネクト・北海道」が事業を停止し、札幌地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、負債総額は約1億4000万円です。

 コネクト・北海道は2013年に一般社団法人として設立。飲食店プロデュースや北海道物産事業を手がけ、2017年に千歳市の商業施設「ショッピングモール・レラ」にレストランを出店しました。

 その後、一般社団法人を解散。2018年に同じ屋号で株式会社を立ち上げ、札幌市内でホテル内のレストランなど3店舗を運営していました。

 「レラ」では北海道のご当地グルメなどを提供。観光客を中心に集客していましたが、新型コロナウイルスの拡大でインバウンド需要が無くなり業績が悪化しました。

 ただ、コロナ関連融資を元手に運営を維持し、コロナが明けた近年は売り上げが増加。2023年6月期には年売上高が約1億7400万円を計上しました。

 一方で、販売管理費の負担を吸収できず、最終的には約3300万円の赤字となり、債務超過となっていました。

 また、2023年6月期末に不採算となっていた「レラ」の店舗を閉鎖し事業の立て直しを図りましたが、借入負担が重くのしかかり、資金繰りが限界に。

 2024年9月ごろに事業を停止。11月1日に自己破産を申請していて、13日に札幌地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが25日に分かりました。

 札幌市内にあった飲食店3店舗は事業停止後、別会社に譲渡されています。

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