今月19日から21日にかけ、SNSのビデオ通話などで「福井県警捜査2課」を名乗る男からニセの「事情聴取」を受け、福岡県北九州市の女性が現金622万円をだまし取られる詐欺被害に遭っていたことが分かりました。

福岡県警折尾警察署によりますと19日午後5時前、北九州市八幡西区に住む女性(48)の携帯電話に非通知で着信がありました。

女性が電話に出ると「福井県警捜査2課」を名乗る男から「あなた名義の口座が犯罪に利用されている。あなたも共犯として捜査している」などと言われ、SNSでやり取りをするように誘導されました。

その後SNSでビデオ通話をすると、警察官のような紺色の制服を着た男が警察手帳のようなものを見せてきたため、女性は本物の警察だと信じ込んでしまったということです。

男は「あなたの口座について資金洗浄する必要があるので、指定する口座にいったん送金してください」などと指示し、女性は言われるがままに3回にわたって指定された口座に現金計622万円を振り込んでしまいました。

指定された口座は個人名義や法人名義など3回とも異なるものだったということです。

23日、警察官を名乗る男のSNSアカウントが削除されているのに気付き、折尾警察署に相談して詐欺だと発覚しました。

福岡県警は「警察官が捜査のために口座のお金を送金させることはありません」と注意喚起しています。

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