16日、栃木・足利市にある由緒正しいお寺に、“さい銭ドロボー”が現れた。
さい銭箱に入っているお金をごっそりと袋に詰め込んだあと、仏壇を物色し始めた泥棒だが、まさかの事態が発生。なんと、大和尚と鉢合わせになったのだ。
ところが、あわてるそぶりも見せず、軽く会釈をして立ち去り、大和尚は「ご苦労さま」と声をかけたという。
後日、防犯カメラ映像を確認して、泥棒だと気がついたと話している。

カメラにらみ、再びさい銭箱へ

800年の歴史を誇る由緒ある寺に、不審なそぶりも見せずに入ってきた人物。

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さい銭箱をのぞき込み、黒いバッグから取り出した袋に入れるのかと思いきや、なぜか立ち上がり部屋をウロウロしている。

するとカメラをにらみ、再び、さい銭箱に戻ると、中に入っていたお金をごっそり袋に詰め込んでいた。

それだけでは満足できないのか、今度は、奥の方に向かい仏像を物色し始めた。

ところが、この直後、泥棒も予想しなかった事態に。

なんと、泥棒と大和尚が鉢合わせしていたのだ。

泥棒が顔を向ける先には大和尚が

その時の実際の映像を見てみると、立ち去ろうとする泥棒が、人の気配がする方に顔を向けている。
その先にいたのが、大和尚だ。

「向こうもあわてる様子なかった」

この時、泥棒だとは気づかなかったという。

被害に遭った寺の大和尚:
向こうもそんなにあわてる様子がなかった。もう普通に観光、お参りに来たっていう感じ。

大和尚と出くわしたのにもかかわらず、落ち着き払っていたという泥棒。

その時、大和尚は泥棒に、「ご苦労さま」と話しかけていた。

泥棒は、その言葉に軽く会釈を返し、静かに寺をあとにしたという。

その後、防犯カメラを確認したところ、あいさつした人物こそが泥棒だったと判明。

それでも被害に遭った寺の大和尚は「ドロボーが出入りするようになると、(本殿を)開けられなくなるなと。お参りの人に寂しい思いをさせてしまう…」と訪れる人へ心をはせる。

警察が、寺の周辺のパトロールを強化している。
(「イット!」11月22日放送より)

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