長野県警が防犯ガラスなど住宅の有効な防犯対策を紹介する催しを開きました。首都圏などで住宅に押し入る手口の強盗事件が相次ぐ中、対策の参考にしてもらう狙いです。

金づちでたたかれても、ひびが入るだけで穴は開きません。これは2枚のガラスの間にフィルムが挟みこまれたいわゆる「防犯ガラス」です。

県警:
「貫通しなければ、侵入されることはありません」

11月16日、長野県安曇野市で開かれた住宅メーカーのイベント。防犯対策を紹介するブースを設けたのは長野県警です。

県警生活安全企画課・関昌敏 課長補佐:
「ガラスを割って、住宅内に侵入して金品を奪うという凶悪な強盗事件が多数発生している状況にあります」

首都圏では、住宅に押し入る手口の強盗事件が相次いでいます。SNSで実行役を募る「闇バイト」が関わっているとみられ、窓ガラスを割って侵入するケースも確認されています。

また、県内でもベトナム人の男2人が山あいの一軒家に押し入る強盗事件が発生しています。

ブースは、こうした事件への警戒心が高まる中、対策の有効性を知ってもらおうと設けました。

窓ガラスの対策の実証実験。一般的な窓ガラスは軽くたたくだけですぐに割れますが、冒頭で紹介した「防犯ガラス」は、ひびは入るもののすぐには貫通しません。

バールで穴をあけようとしても、最後まで貫通しませんでした。

「防犯ガラス」でなくても外側に専用のフィルムを張るだけで、一定の効果があるということです。

窓ガラスを貫通しにくくすることは、防犯上とても重要だと言います。

県警生活安全企画課・関昌敏 課長補佐:
「自宅への侵入に5分以上かかると、7割の犯人が犯行を諦めると言われています。侵入までの時間を稼ぐことにより、犯人が犯行を諦めることになります」

見学した人は―

安曇野市内から:
「防犯フィルムを張るだけであれば、つけるのも簡単なのかなと思い、気になりました」

松本市から:
「自分の家も人ごとではない気がするので、対策しなければと思います」

対策は他にも―。

踏むと大きな音が出る「防犯砂利」に、人の動きを感知して点灯する「センサーライト」なども有効だということです。

県警は、防犯意識が高まっている今こそ、こうした対策を検討してほしいとしています。

県警生活安全企画課・関昌敏 課長補佐:
「強盗や泥棒の犯人は『時間、光、音、人目』を嫌いますので、防犯ガラス、防犯フィルム、防犯カメラ、センサーライトといった機器を組み合わせて、自宅の防犯力を高めていただきたいと思います」

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