栃木県で起きた罰当たりな犯行をカメラが捉えていました。
800年の歴史を誇る由緒ある寺に、不審なそぶりも見せずに入ってきた人物。
さい銭箱をのぞき込み、黒いバッグから取り出した袋に入れるのかと思いきや、なぜか立ち上がり部屋をウロウロしています。
するとカメラをにらみ、再び、さい銭箱に戻ると中に入っていたお金をごっそり袋に詰め込んでいました。
それだけでは満足できないのか、今度は、奥のほうに向かい仏像を物色し始めました。
ところが、この直後、泥棒も予想しなかった事態に。
なんと、泥棒と大和尚が鉢合わせしていたのです。
その時の実際の映像を見てみると、立ち去ろうとする泥棒が人の気配がするほうに顔を向けています。その先にいたのが大和尚です。
この時、泥棒だとは気づかなかったといいます。
被害にあった寺の大和尚:
向こうもそんなに慌てる様子がなかった。もう普通に観光、お参りに来たっていう感じ。
大和尚と出くわしたのにもかかわらず、落ち着きはらっていたという泥棒。
その時、大和尚は泥棒に「ご苦労さま」と話しかけていたのです。
泥棒は、その言葉に軽く会釈を返し、静かに寺をあとにしたということです。
その後、防犯カメラを確認したところ、挨拶した人物こそが泥棒だったと判明。
それでも被害にあった寺の大和尚は「ドロボーが出入りするようになると、(本殿を)開けられなくなるなと。お参りの人に寂しい思いをさせてしまう…」と訪れる人へ心をはせます。
警察が、寺の周辺のパトロールを強化しています。
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