ゴールデンウイーク(GW)が27日始まった。今年は平日を含めると最長10日間で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行してから初めてのGWとなる。各地の駅や空港は行楽地に向かう人たちや帰省客で混雑した。
JR東京駅の東海道新幹線のホームでは、帰省する家族連れや、外国人観光客の姿でにぎわった。家族4人で愛知県などに帰省する千葉県流山市の会社員、榊原紗季さん(32)は「地元の友達とたくさん会う約束をしているので楽しみ。ゆっくり過ごしたい」と笑顔を見せた。三重県の友人を訪ねる東京都三鷹市の女性(42)は「ホテルを探したが、どこも満室。友達が家に泊めてくれることになったので、物価高だけど少し節約できるかな」と話した。
オーストラリアから観光に訪れた女性(40)は「東京は混雑しているけれど交通の便が良くて気に入った。京都の寺院を訪れたい」と話していた。
JR旅客6社によると、GW期間中(26日~5月6日)の新幹線と在来線の指定席の予約は今月11日現在、前年比16%増の296万席。下りのピークは5月3日、上りのピークは5月5、6日になると見込まれている。
JR東海によると、東京駅発着の東海道新幹線は下りで27日と5月3日の午前がほぼ満席となり、上りは5月5、6日の午後に混雑が目立っている。
主要航空各社が19日に公表した予約状況によると、国内線の予約席数は約260万人で前年より微増。ピークは下りが4月27日、上りは5月6日。国際線の予約席数は各社とも好調で、全日空は前年から13%増え、特にハワイ便はコロナ禍前の2019年を約2割上回り、過去最多になった。
日本道路交通情報センターによると、29日午後4時ごろ、中央自動車道上りの小仏トンネル(東京、神奈川)付近で30キロの渋滞が予想されている。5月3~5日に各地で混雑のピークを迎え、3日午前6時には東名高速道路下り秦野中井インターチェンジ(IC)付近で45キロ、3、4日の午前6時には中央道下り相模湖IC付近で45キロの渋滞が見込まれている。【寺町六花、竹田直人、深津誠】
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