「闇バイト」による強盗や特殊詐欺などの被害の拡大を防ごうと、宮城県登米市で警察が高校生を対象にした講習会を開きました。

講習会に参加したのは、佐沼高校の定時制課程で学ぶ生徒6人と地元の住民です。「闇バイト」は短時間の簡単な作業で高収入が得られるなどとSNSなどを使って勧誘していて、参加すると犯罪に加担させられた上、個人情報をもとに脅迫され、抜け出せなくなるといいます。

講師を務めた警察官は、手軽さをアピールして高収入を宣伝するものは「闇バイト」と判断し、応じないように呼びかけました。

この後、生徒たちは商業施設で「闇バイト」の特徴などが書かれたチラシを配り、犯罪の根絶へ協力を呼びかけました。

参加した高校生
「闇バイトは他人事ではないのかなと感じました」
「もしそういう詐欺に万が一引っかかった場合は、すぐにでも警察に相談できるようにはしておきたいなと思っています」

佐沼警察署 高橋靖生活安全課長
「闇バイトはバイトではなくて犯罪であるということを、みなさんに知っていただきたいと思っています」

県警によりますと、今年、県内で発生した特殊詐欺の被害額は10月末の時点で約11億2000万円に上っていて、前年と比べて6億3000万円あまり増えています。

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