(解説:吉田裕美気象予報士)
11月20日の岩手県内は何と言っても朝の冷え込みがポイントでした。
地表の熱が上空に奪われる放射冷却で冷え込みが強まりました。

20日朝の最低気温は盛岡は氷点下2.3℃、1番下がった薮川は氷点下8.6℃、沿岸の釜石と大船渡は今シーズン初めて氷点下になりました。
20日は県内34の観測地点すべてで氷点下の冷え込みを記録しています。

今週は一気に冬の寒さがやってきましたが、この冬は一体寒くなるのかどうか。

19日気象庁から12月から2月までちょうど冬の期間の3カ月予報が発表されました。

東北地方の平均気温は平年並みの予想、暖冬だった昨シーズンと違って今シーズンは冬型の気圧配置が現れやすくなり強い寒気が南下して冬らしい寒さになりそうです。

また降水量は東北地方の日本海側で平年並みか多い、太平洋側は平年並みの予想です。

2024年は海面水温が平年より高い状態が続いているので、そこに強い寒気が流れ込むと気温差で積乱雲が発達します。

その積乱雲が奥羽山脈を越えてくると県内も雪が多くなる可能性があります。

本格的な冬がやってきそうですので雪や寒さへの覚悟と備えをするようにしておきましょう。

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