外国人観光客が殺到する東京・六本木の映えスポットで相次いでいたのは、危険な写真撮影。青信号になった瞬間に道路に飛び出し、路上に寝そべって撮影するカップルもいた。その目的は東京タワーと「けやき坂・イルミネーション」のコラボした写真を撮影するため…。現場では配置された警備員の叫び声と警笛が鳴り響いていた。
警備員「立ち止まらないでくださーい!」
横断歩道で人が立ち止まり、通れない状態になっている六本木・けやき坂。
この記事の画像(22枚)警備員の「信号赤になりまーす!」「立ち止まらないでくださーい!」といった声も聞こえる。
クリスマスを前に東京・六本木で開催されている「けやき坂イルミネーション」。
17日の日曜日は、幻想的な都会の眺めを写真に収めようと、多くのカップルや友人グループでにぎわっていた。
その長い光の下で目に付いたのは、ルールを守らない迷惑行為。車道の真ん中に座り込んで写真を撮影したりと、危険な行為が横行していたのだ。
フィリピンからの訪日客「この道路から撮ると東京タワーが見えるんだ」
まるで歩行者天国であるかのように、外国人観光客らが埋め尽くしていた「けやき坂」。
なぜこうした危険な撮影が繰り返されるのか。
話を聞いてみると、“映え写真”目当てであることが分かった。
フィリピンから来た観光客は、「良い写真を撮るためです」「この道路から撮ると、東京タワーが見えるんだよ!」などと話す。
車道から撮影すると、東京タワーとイルミネーションが遮るものなく撮影できるというのだ。
こうした写真撮りたさのあまり、歩行者側の信号が青に変わると、シャッターチャンスとばかりに一斉に歩道から飛び出していたのだ。
車道から撮影する人を警備員が懸命に注意するが、相手は撮影に夢中で聞く耳を持たない。
この光景を車側から見てみると、危険度は一目瞭然で、バス停付近での撮影はバスの運行を妨害していた。
ロマンチックに彩られた夜の六本木には、警備員の叫び声と警笛がこだましていた。
イルミネーションの運営会社・森ビルは、「撮影時に車道に出たり、信号無視をするのは大変危険な行為ですのでおやめください」と注意を呼び掛けている。
(「イット!」 11月18日放送)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。