富山県は26日、製造した医薬品の試験結果が承認規格を満たしていないのに、適合したとする虚偽の試験結果を作成し、出荷したとして、医薬品医療機器法に基づき、富山市の製薬会社「キョクトウ」に、製造業務を23日間停止するよう命じた。製造販売業務についても22日間の停止命令。いずれも30日から。

県やキョクトウによると、虚偽の試験結果が作成されたのは、同社の主力商品「正露丸」。令和3年12月以降に複数回行われた。既に自主回収済みで、健康被害は確認されていないという。

また正露丸を含む4商品の原料に関する試験を一部実施していなかったことも分かった。

県が4年7月に実施した立ち入り調査を機に、同社が社内調査を進めた結果、発覚した。

キョクトウは「処分を重く受け止め、信頼回復に努める」とコメントした。

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