独特の語り口でのテレビCMで知られる通販会社「夢グループ」が、エアコンの室外機8台を盗まれる被害に遭ったことが分かった。

石田重廣社長「人として恥ずかしくないの?」

15日、「イット!」の取材に応じた夢グループ・石田重廣社長。
室外機泥棒に強い憤りをあらわにした。

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夢グループ・石田重廣社長:
人として恥ずかしくないの?と。逆に自分がそうされたときにどう思うか。悔しいですよね。うれしくないですよね。であれば、やめてほしいです。やめなくちゃいけないことだと思います。

室外機が盗まれた現場は、茨城・神栖市にある「夢グループ」のサービスセンター。

サービスセンターを広瀬修一キャスターが取材すると、室外機のホースが切断された跡があった。よく見ると隣も、ずらっと切断されたホースが並んでいた。

従業員が自転車で出社した時に気づいたという

夢グループ従業員:
きのうの朝ですね。従業員が自転車で来た時に、(自転車を)そこに置いた時点で(室外機が)ないって気づいたんで。

室外機は13日の夜から14日の朝にかけて盗まれたか

室外機は、13日の夜から14日の朝にかけて盗まれたとみられる。

2019年撮影のグーグルストリートビューには室外機が映っている

2019年撮影とされるグーグルストリートビューの映像では、建物の裏側に小型の室外機がいくつか見えるが、今回の犯行後、そのうち3台がなくなっていることがわかる。

あわせて10台の室外機が盗難被害

今回盗まれたのは、小型の室外機7台と大型の室外機1台。
この施設では、2024年7月にも室外機2台が盗まれていて、あわせて10台が被害に遭ったことになる。

夢グループ・石田重廣社長:
今使っている場所の室外機は全部なくなりましたので、これからの冬、寒い時期、暖かいものを着て当分は仕事をしてくださいという、そのような指示をしました。

夢グループ・石田重廣社長:
本来ならば新しいものを買って、つけるのもいいんですけども、でもそうしますと、また泥棒に遭う。そのときにちょうど従業員が出くわしちゃって、大きな重大な問題にならなければいいな、そっちの方が心配でございます。

従業員が事件に巻き込まれるおそれがあるとして、当分室外機は買い替えないという。

かつて温浴施設だったが現在はコールセンターや倉庫などとして使用

ここはかつて夢グループの温浴施設だったが、現在はコールセンターや倉庫などとして使用中で、現場に防犯カメラなどは設置されていなかった。

被害があった倉庫の表に出てみるとあまり建物はなかった。人けがなくて、 街灯もなく、夜になると暗くなりそうだった。

エアコン室外機の換金目的の盗難相次ぐ

エアコンの室外機には、高騰している銅などが多く使われているため、換金目的とみられる盗難が相次いでいる。

金属製品窃盗事件は2022年より6000件近く増加している(警察庁)

警察庁によると、2023年の1年で金属製品の盗難事件は1万6000件以上発生し、2022年から6000件近く増えた。

石田社長は照明の常時点灯や防犯カメラの設置などを指示したという

そうした中で、今回被害に遭った夢グループの石田社長は、従業員には「24時間ずっと夜であっても電気をつけてください。暗くなった時点からは1人で 駐車場に行って帰ることをやめましょうと。最低でも2人以上で。防犯のカメラ、たくさん50個ぐらい、周りにピカッと光るようなもんですね、それを早速つけてくれ」と指示したという。
(「イット!」11月15日放送より)

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