南城市の古謝景春市長が記者会見で琉球新報記者の質問を拒否した問題で、県マスコミ労働組合協議会(塚崎昇平議長)と日本マスコミ文化情報労組会議(MIC、西村誠議長)など5団体は13日、「不誠実」として抗議文を出し、同市役所に郵送した。

(資料写真)会見を約6分で切り上げ、足早に会場を後にする古謝景春南城市長=8日午前9時7分、同市役所(古謝克公撮影)

 質問を拒否したのは、古謝市長が元運転手の女性に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受けて、市役所内で8日に開いた記者会見。冒頭に質問した琉球新報記者に「あの人には答えられない」などとして応じなかった。

 抗議文では、有権者の負託を受け行政運営にあたる市長として説明責任を果たさず、「知る権利」を代行する記者の質問を拒否することは「言論の自由を保障した憲法に違反する悪質な行為だ」と批判した。

 同日に県庁で会見した塚崎議長は「どこの記者にも起こりうること。声を上げなければ容認したことになり、急ぎ抗議文を出した」と説明。同席した西村議長は「全国で不当な取材拒否が起きている。南城市長はしっかりと回答しておらず、全国でハラスメントを放置する風潮が強まりかねない」と警鐘を鳴らした。

 抗議文は琉球新報労働組合、新聞労連沖縄地連、民放労連沖縄地連との連名。(社会部・勝浦大輔)

 

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