11年前に「餃子の王将」の運営会社の社長が射殺された事件で、最高裁判所が裁判員裁判の対象から除外する決定をしたことがわかりました。

特定危険指定暴力団・工藤会系の組幹部の田中幸雄被告(57)は2013年、何者かと共謀し、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を射殺した罪などで2022年に起訴されました。

田中被告の「犯人性」について争われる予定の裁判は裁判員裁判の対象でしたが、法律では裁判員の生命などに危害が加えられる恐れなどがある場合は対象からの除外を定めていて、京都地裁はことし9月に「対象から除外する」と決めていました。

弁護側は決定を不服として抗告していましたが、最高裁が今月6日付で棄却し、裁判は裁判官だけで審理されることが確定しました。

田中被告の裁判をめぐっては、証拠や争点を絞り込む「公判前整理手続き」が行われていますが、初公判の日程はまだ明らかになっていません。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。