宮内庁は8日、聖路加国際病院(東京都中央区)に入院中の三笠宮妃百合子さま(101)が心臓や腎臓など全身の機能が低下し、容体が悪化されていると発表した。7日から訪英している孫の彬子さまは予定を切り上げて9日、羽田空港に帰国する。宮内庁によると、百合子さまは危篤ではなく意識があるという。
百合子さまは3月3日、軽度の脳梗塞(こうそく)と誤えん性肺炎と診断され、聖路加国際病院に入院し、療養生活を続けている。入院後、食べ物や水を口からとれていないが、ベッドから車椅子に乗り移るなどのリハビリを先週までは続けていたという。
今月7日に病院で検査をしたところ、全身の機能低下が進んでいることが判明した。一般病室から集中治療室には移っていない。
彬子さまは7~15日の日程で英国とフランスを非公式訪問し、英国ではセインズベリー日本芸術研究所の創立25周年を記念した国際会議に出席する予定だった。また、フランスではラグビー日本代表とフランス代表の試合を観戦する計画だった。百合子さまの様子を聞き、帰国の判断をしたという。【高島博之、山田奈緒】
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