大井川和彦知事(右)から「いばらき大使」の委嘱状を手交されるティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使=水戸市の茨城県庁で2024年11月7日、茨城県提供
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 SNS(ネット交流サービス)でのユーモアあふれる発信で「バズる大使」として人気のティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が7日、茨城県から「いばらき大使」を委嘱された。大井川和彦知事から委嘱状を手交された大使は「茨城は人が特に優しい。茨城の本当の素晴らしさを知っている他県の人はまだまだ少ない。一層、茨城の魅力に触れながら、多くの方にそれを届けたい」とコメントした。

 大使は1992年、4歳で来日。8歳まで広島で過ごした後、米国やカナダへ。小学5年の時、父親が理化学研究所で職に就き、つくば市に居住した。市立手代木中、県立牛久栄進高(牛久市)を経て早稲田大に進み、日本企業への就職を経て2018年、ジョージア外務省に入った。

ユーモアたっぷりの文章で、母校での講演をX(ツイッター)で報告するティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使=2024年11月7日、同大使のXのスクリーンショットから
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 県庁訪問後、大使は母校の牛久栄進高を訪れ、1~3年生を前に講話した。高校時代について「母国のことを知らずモヤモヤしていた。1年間、1人でジョージアに帰り、自分のアイデンティティーに気づいた」と振り返った。その上で「高校時代は自分について最も考える時期。何者で何をしたいのか周囲に相談してほしい。大切な友達を作ることも大切だ」と呼びかけた。

 牛久市は7日を「ジョージア・デー in 牛久」とし、市を挙げて大使の訪問を歓迎。市役所正面玄関に国旗を掲揚したほか、市立保育園で鶏肉を煮込んだジョージアの料理「シュクメルリ」を提供した。下根保育園では、ブドウ果汁を煮詰めた伝統菓子「ペラムシ」を食べて大使と園児が交流した。

 大使は7日夜、X(ツイッター)で高校時代の写真とともに「疑念を晴らすために。20年前のワイです。」などとユーモアたっぷりに投稿していた。【鈴木美穂】

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