元長野県議の丸山大輔被告が妻を殺害した罪に問われている裁判。11月7日は、検察が「物盗り犯の犯行に見せかけるために被告人が置いた」と主張する遺体の近くにあった工具について、酒造会社の従業員の証人尋問が行われました。

元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)。2021年9月、塩尻市の自宅兼酒蔵で、妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫し、殺害した罪に問われています。

現在、3つ目のテーマ「現場の状況と痕跡」について審理が行われていて、7日は、遺体の近くで見つかった工具「圧着ペンチ」について証人尋問が行われました。

検察は、ペンチについて「物取り犯の犯行に見せかけるために、被告が犯行後、敷地内の工場にあったものを置いた」と主張しています。

一方、弁護側は、「第三者の犯行であり、被告人が持ち込んだ物とは言えない」と主張しています。

証人として出廷した酒造会社の従業員は、ペンチについて、「事件前、酒蔵の片付けをしていたときに見つけ、事務所とは別の場所に置いた」と証言しました。

そのことを丸山被告に報告したか聞かれると、「していない」と話しました。そして、見つけたペンチと、現場にあったペンチが同じものか聞かれると、「違うとも言い切れないが、同じとも言い切れない」と話していました。

8日は「現場の状況と痕跡」について、論告・弁論が行われます。

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