法務省=本橋和夫撮影

 法務省は6日、2024年の司法試験の合格者を発表した。受験者3779人(前年比149人減)に対し、合格者は1592人(前年比189人減)。合格率は42・13%で、前年より3・21ポイント減った。合格者は2年ぶりに減少したものの、政府が15年に掲げた数値目標「1500人程度」は2年連続で上回った。

 合格者の内訳は男性1111人、女性481人で、男女比は前年とほぼ同じだった。平均年齢は26・9歳で、最年少は17歳、最年長は70歳だった。17歳は、新試験が導入された06年以降、最も若い合格者となった。

 司法試験を受験するには、法科大学院を修了するか、予備試験に合格するかだったが、法曹の養成制度改革の一環で、20年には法科大学院への進学を前提に3年で法学部を卒業できる「法曹コース」が設置された。23年からは法科大学院在学中でも受験が可能になっていた。

 法科大学院在学中の合格者は680人で前年より43人増え、合格率は55・19%。合格者全体に占める割合は4割を超えた。

 これに対し、法科大学院修了者の合格者は471人で、前年から346人減少した。合格率は22・73%だった。

 予備試験を経た合格者は441人で、合格率は92・84%だった。前年は327人が合格し、合格率は92・63%だった。

 法科大学院別でみると、合格者の最多は慶応大の146人。他に合格者が100人を超えたのは、早稲田大139人▽東京大121人▽京都大107人――の3校だった。合格者数上位10校では、合格率も慶応大が59・35%でトップ。京都大が49・31%、一橋大が48・78%、東京大が47・45%と続いた。【三上健太郎】

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