特殊詐欺の『闇バイト』をSNSで募集した疑いで熊本市に住む10代のきょうだいが逮捕・送検された事件で、警察は新たに、指示役とみられる暴力団幹部の男を5日夜、逮捕しました。

警察はSNSでの高額な報酬をうたった求人などに注意を呼びかけています。

職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、住所不定、指定暴力団道仁会系組幹部の西村 達哉 容疑者(27)です。

警察によりますと、西村容疑者は10月、「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」といった内容をSNSに投稿。特殊詐欺の『受け子』や『出し子』といったいわゆる『闇バイト』を募集した疑いが持たれています。

警察は、捜査に支障があるとして西村容疑者の認否を明らかにしていません。

この事件をめぐって警察は11月1日、SNSで「闇バイト」を募集した疑いで熊本市に住む16歳の男子高校生と18歳の姉を逮捕。

きょうだいのスマートフォンなどを調べる中で西村容疑者の関与が浮上し、5日夜、逮捕しました。

西村容疑者はきょうだいへの指示役で、『闇バイト』へ勧誘する『リクルーター』グループのまとめ役とみられています。

警察は今回の事件について、SNSなどで実行犯を募って犯罪を行う匿名・流動型犯罪グループ『トクリュウ』による犯行で他にもかかわった人物がいるとみて調べを進めています。

警察は「高額の報酬をうたった求人は『闇バイトではないか』と疑ってほしい」と注意を呼びかけています。

また、応募してしまった人に対しては「脅迫されても警察が保護するので、犯罪に加担する前に相談してほしい」としています。

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